もう悩まない!】冬物の衣替えで「収納場所がない!」を解決する7つの裏ワザ|プロ主婦の時短術

掃除・収納

毎年、春の足音が聞こえ始めると、私の心の中に小さな嵐がやってきます。それは、冬物の衣替え。「今年もこの日が来たか…」と、クローゼットの前にそびえ立つダウンやコートの山を見て、途方に暮れていませんか?

特に、家族が増えたり、おうち時間が増えたりすると、なぜかモノは増える一方。かさばる冬物は、愛情の分だけ重く、クローゼットの容量を圧迫してきますよね。

「クローゼットはもうパンパン…」「この大量の冬物、一体どこにしまえばいいの…?」

大丈夫です。その悩み、痛いほどよく分かります。私自身も以前は、衣替えのたびに収納スペースと格闘する「収納迷子」でした。

でも、ご安心ください。この記事では、そんな私が試行錯誤の末に見つけた、収納場所がなくても冬物をスッキリ片付けられる具体的な解決策を、余すところなくお伝えします。難しいテクニックや、高価なリフォームは一切不要です。ほんの少しの工夫と発想の転換で、来年の衣替えが驚くほど楽になりますよ。


この記事のポイント ・そもそも収納する冬物の量を減らす ・家のデッドスペースを神収納に変える ・収納グッズを使い物理的にコンパクト化 ・発想を変えて便利な外部サービスに頼る

Step1. まずは収納する冬物を厳選!「捨てる基準」を決めよう

「収納場所がない」と悩んでいる時、私たちはつい「どうやって詰め込むか」という”収納テクニック”にばかり目が行きがちです。ですが、その前にやるべき、もっと根本的で、もっと効果的なことがあります。

それは、そもそも収納するモノの量を減らすこと。

収納を料理に例えるなら、まずは冷蔵庫の中身をチェックして、賞味期限切れの食材を整理することから始めますよね。衣替えも全く同じです。「もったいない」という優しい気持ちは一旦、そっと横に置いて、未来の自分のために、クローゼットという冷蔵庫の中を整理整頓してみましょう。

この2年間で一度も着なかった服

クローゼットの片隅で、「いつか着るかも」と出番を待ち続けている服、ありませんか?

私にも経験があります。学生時代に買ったお気に入りのセーター。デザインは今でも好きだけど、今の自分のライフスタイルには、なんだかもうしっくりこない。それでも「高かったし…」「思い出があるし…」と、何年もクローゼットの”一軍”スペースを陣取っていました。まるで、家賃を払わない同居人のように(笑)。

ある日、思い切ってその服を手放してみたら、驚くほど心がスッキリしたんです。スペースが空いた以上に、気持ちの整理がついた感覚でした。

「いつか」は、残念ながらほとんどの場合やってきません。もし、この2年間一度も袖を通さなかった服があれば、それはもうあなたの暮らしの中での役目を終えたのかもしれません。これまでの感謝を伝えて、次のステージへ送り出してあげましょう。

サイズアウトした子供服

子供の成長は、嬉しい反面、衣替えの悩みのタネでもありますよね。去年までピッタリだったはずのジャンパーが、今年はもうつんつるてん。「あっという間に大きくなるなぁ」なんて、感慨にふけっている場合ではありません(笑)。

「下の子が生まれた時のために…」と、全ての服を保管しておくのは、実はとても大変なこと。何年も先の未来のために、貴重な”今”の収納スペースを使い続けるのは、少しもったいないかもしれません。

もし状態が良いものであれば、フリマアプリに出品してみましょう。誰かの「欲しい」に繋がり、ちょっとしたお小遣いになるかもしれません。あるいは、お友達に譲るのも素敵な選択です。思い出の詰まった服が、また別の場所で活躍してくれるのは、嬉しいものですよ。

明らかな傷みや毛玉が目立つニット

大切に着ていたお気に入りのニットも、何度も着ているうちに、どうしても毛玉やほつれが出てきてしまいます。

ここで自分に問いかけてほしいのが、**「来シーズン、この服を着て、自信を持って友人やパートナーに会えるか?」**ということです。少しでも迷う気持ちがあるなら、それは手放すサインかもしれません。

無理に一軍として活躍させようとせず、「おうちでのリラックスタイム専用」に降格させるか、生地が傷んでしまっている場合は、感謝して処分しましょう。クローゼットは、あなたを輝かせるための服だけを集めた、最高のセレクトショップであるべきなのですから。

Step2. 家の中のデッドスペースが「神収納」に変わる活用術

さて、収納する冬物の量が決まったら、次はいよいよ「どこにしまうか」です。ここでご紹介するのは、家の中に隠れている「デッドスペース」を探し出す、宝探しのようなテクニック。意識していなかっただけで、あなたの家にもきっと、優秀な収納スペースが眠っていますよ。

ベッド下:大物収納のゴールデンスペース

まず最初にチェックしたいのが、ベッドの下です。ここは、まとまった広さが確保できる、まさに大物収納のための”ゴールデンスペース”。

普段使わない来客用の布団やスーツケース、そして、オフシーズンの衣類を収納するのにこれほど最適な場所はありません。ポイントは、収納ケースの選び方。おすすめは、フタ付きで、ホコリが入りにくいタイプのものです。さらにキャスターが付いていると、奥にしまったものも楽々引き出せて、お掃除の時もスムーズですよ。

無印良品やニトリ、IKEAなどには、様々なサイズのベッド下収納ケースが揃っています。ケースの中に防虫剤や乾燥剤を一つ入れておけば、大切な衣類を次のシーズンまで最高の状態で保管できます。

クローゼットの上段(天袋):使用頻度の低いものを置く

次に狙うべきは、**クローゼットや押入れの上段部分、通称「天袋(てんぶくろ)」**です。

ここは手が届きにくいため、どうしても使いこなせていない方が多いのではないでしょうか。私自身も以前は、とりあえずモノを押し込むだけの”ブラックホール”と化していました。ある日、雪崩を起こして大変な目に遭ってからは、ちゃんと使い方を改めました(笑)。

この「手が届きにくい」というデメリットは、裏を返せば「一度しまったら半年は使わないモノ」を置くのに最適だということ。まさに、シーズンオフの衣類の指定席です。

ここでのコツは、**「取っ手付きの収納ボックス」**を使うこと。取っ手があれば、少し背が低い女性でも、踏み台を使えば簡単に出し入れができます。ボックスの正面に「夫のセーター」「子供の冬物アウター」など、中身を書いたラベルを貼っておくのを忘れずに。この一手間で、来年の衣替えの時の「あれ、どこにしまったっけ?」がなくなります。

ソファの裏や家具のすき間:意外な穴場スペース

「ベッド下も天袋も、もうパンパン…」という方。諦めるのはまだ早いです。最後にご紹介するのは、ソファの裏や家具と壁の間の、ほんの**15cmほどの「すき間」**です。

「え、そんな場所に?」と思われるかもしれませんが、このわずかなすき間こそ、意外な穴場スペース。キャスター付きのスリムなワゴンや、薄型の収納ラックを置けば、立派な収納場所に早変わりします。

圧縮してカチカチになった冬用の布団やラグ、シーズンオフのカーペットなどを、丸めて立てて収納するのにも向いています。普段は目につかない場所だからこそ、見た目を気にせず、収納効率だけを追求できるのが魅力ですね。

Step3. 【最終手段】それでも場所がないなら外部サービスを賢く利用

「もう家の中には、1ミリもスペースがない!」

大丈夫です。そんな時のために、現代には素晴らしい”最終手段”があります。それは、無理に家に詰め込まず、外部のサービスを賢く利用するという選択肢。

これは、スペースの問題を解決するだけでなく、私たち共働き世代の貴重な「時間」を生み出してくれる、最高の「タイパ(タイムパフォーマンス)」術でもあります。収納スペースを買うのではなく、「時間と心のゆとりを買う」と考えてみてください。

① 宅配型トランクルーム:箱に詰めて送るだけ

最近、利用者が急増しているのが、**「宅配型トランクルーム」**というサービスです。

これは、自宅にいながら、段ボールに預けたいモノを詰めて業者に送るだけで、空調管理が徹底された専用倉庫で保管してくれるという画期的なもの。一番の魅力は、その手軽さです。重たい荷物を持って、自分でトランクルームまで運ぶ必要は一切ありません。

「サマリーポケット」や「minikura」といった人気のサービスでは、専用のスマホアプリで預けたモノを写真で一覧管理でき、必要な時には洋服1点からでも自宅に取り寄せることが可能。まるで、自宅のクローゼットが、四次元ポケットのように無限に広がったような感覚です。月々数百円から始められる手軽さも、嬉しいポイントですね。

② クリーニング店の保管サービス:プロに任せて手ぶらに

冬物の衣替えで、もう一つ面倒なのが「クリーニング」ですよね。特にかさばるコートやダウンは、自分で洗うのは難しいものばかり。

そこでおすすめしたいのが、クリーニングと保管をセットで行ってくれるサービスです。春先に冬物をまとめてクリーニングに出し、そのまま次の秋まで預かってもらうのです。

これを一度体験してしまうと、もう元には戻れないかもしれません。なぜなら、クローゼットの収納スペースが一気に空く上に、面倒なクリーニング店への往復も一度で済むから。そして何より、次のシーズンが来た時に、プロによって完璧にメンテナンスされた、ふかふかのコートが自宅に届くのです。この感動は、まさに”ご褒美”レベル。料金はかかりますが、それ以上の価値(スペース・時間・心のゆとり)を得られる、素晴らしい自己投資だと思います。

(番外編)収納効率を劇的に上げる!おすすめ便利グッズ

最後に、収納の悩みを解決してくれる、私の愛する「神グッズ」たちを少しだけご紹介させてください。これらを取り入れるだけで、同じスペースでも収納力が格段にアップしますよ。

吊るす収納用の圧縮袋

「コートやワンピースは、たたむとシワになるから吊るして保管したい…でも、場所を取る…」そんなジレンマを解決してくれるのが、この**「吊るすタイプ」の圧縮袋**です。

ハンガーにかけたままの状態で、数着まとめて袋に入れ、掃除機で空気を吸い出すだけ。クローゼットのポールに吊るしておけるので、スペースが劇的に生まれます。たたんだ時の折りジワをつけたくない、大切な衣類にこそ使ってほしい逸品です。

仕切り付きの不織布ケース

引き出しの中で、いつの間にかごちゃ混ぜになってしまうニットやセーター類。そんなプチストレスを解消してくれるのが、仕切りが付いた不織布の収納ケースです。

このケースを使えば、衣類を「立てて」収納することができます。まるで、本棚に本を並べるように。こうすることで、どこに何があるかが一目瞭然になり、下の服を取り出すために上の服を全部ひっくり返す…なんて悲劇もなくなります。衣替えの時短だけでなく、毎日の服選びの時間も短縮してくれる優れものです。

まとめ

「冬物の衣替えで収納場所がない」という深刻な悩み。でも、その原因は、本当に「物理的なスペースの不足」だけではないのかもしれません。

この記事でお伝えしてきたように、少し視点を変えるだけで、解決策はたくさん見つかります。

まず「捨てる基準」を決めて冬物の総量を減らすベッド下や天袋など家中のデッドスペースを収納に変える宅配トランクルームなど外部サービスを賢く利用し時間を買う便利グッズを使い空間の収納効率を最大化する

まずは一つでも、「これならできそう!」と思ったものから試してみてください。その小さな一歩が、来年のあなたの衣替えを、そして毎日の暮らしを、驚くほど楽にしてくれるはずです。憂鬱だった衣替えが、未来の自分を楽にするための、ちょっと楽しいイベントに変わりますように。

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